「DBS法は教員にとってもいいこと」——ある校長先生の意外な一言
先日、ある学校法人を訪問したとき、校長先生とお話しする機会がありました。
DBS法(こども性暴力防止法)について、校長先生はこんなことをおっしゃいました。
「DBS法は、よく考えると、教員側にとってもいいことなんですよ。」
最初は意外に聞こえました。DBS法は、事業者にとっては「対応の負担が増える法律」として語られがちだからです。でも、校長先生の話を聞いて、なるほどと思いました。
01|DBS法は「負担」として語られがち
DBS法というと、どうしても事業者側の対応——犯罪事実確認の手続き、就業規則の整備、研修の実施——といった「やらなければならないこと」に注目が集まります。
確かに、施行に向けて準備すべきことは多く、事業者にとって負担が増える面があるのは事実です。
でも、視点を変えると、この法律はそこで働く先生たちを守る制度でもあるのです。
02|ある校長先生の言葉
校長先生は、こんな話もしてくれました。
「男性の先生というだけで、保護者から不安の目で見られることも、世の中にはあります。でも、DBS法でこれまでに性犯罪歴がないことがきちんと確認されれば、保護者も安心して子どもを預けられる。そして先生自身も、堂々と胸を張って働ける。むしろ確認されたほうが嬉しい、という先生もいるんです。」
この言葉に、はっとさせられました。
校長先生は、こうも続けました。
「うちの教員は、全員信頼しています。だから、性犯罪歴の確認なんて、全然怖くないんです。」
自分の学校の先生たちを心から信頼しているからこそ、確認を「疑い」ではなく「信頼の証明」として前向きに受け止めている。その姿勢が、とても印象的でした。
真面目に、誠実に子どもたちと向き合っている先生が、根拠のない不安の目にさらされることがある。それは、その先生にとってとてもつらいことです。
DBS法によって「犯罪歴がないこと」が制度として確認されれば、そうした先生たちが余計な疑いを向けられることなく、安心して働けることにつながります。
03|「疑われない環境」は、みんなを守る
DBS法がつくろうとしているのは、こどもが安全に過ごせる環境です。でも、その環境は同時に、先生たちが安心して働ける環境でもあります。
- 保護者は、安心して子どもを預けられる
- こどもは、安全な環境で学べる
- 先生は、根拠のない疑いを向けられることなく、自信を持って働ける
つまり、DBS法は「こどもを守るための規制」という一面だけでなく、その場にいるみんなの信頼を支える仕組みでもあるのです。
04|「やらされる」から「活かす」へ
DBS法への対応を「やらされるもの」と捉えると、負担にしか感じられません。
でも、「先生も守られる」「保護者の信頼につながる」「安心して選ばれる施設になる」と捉えれば、前向きに取り組む意味が見えてきます。
あの校長先生のように、DBS法を「教員側にとってもいいこと」と前向きに受け止める視点は、これからの学校・園にとって、とても大切なのではないかと思います。
「DBS法への対応を前向きに進めたい」「就業規則の整備から相談したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。社会保険労務士・行政書士のダブルライセンスで、ワンストップで対応します。


